二刀流にはあこがれるなぁ
利き腕というのが存在する。
日本人の成人97%が右利きであるそうだ。
実はこれ、生まれつきそうだったということだけでもない。
子供のころ左利きだったのを右利きに直された人が居るはずだ。
小児期の場合、93%が右利きであるらしい。
左利きの約半分は成人までに利き腕を変えられてしまうわけだ。
ところが赤ちゃんになると話がさらに変わってくる。
なんと生まれてすぐの赤ちゃんの80%が両利きだということである。
つまりほとんどの人は、成長の過程で利き腕を選択してしまうのだ。
どうやら生後7ヶ月ぐらいから選択が始まるようである。
しかしながら、これそんなに強い選択ではない。
逆を選択することも可能なのだ。
人間だけではなく、サルや犬、ネコなんかにも右利き左利きが
あるらしい。
何でこんな選択が行われるのだろうか?
環境要因っていうのも考えられる。
確かに左手で作業するのが難しいもの多いからなぁ。
はさみとか右利き用に作られているわけで。
意外と多くのものが右利き用に設計されている。
…逆に遺伝要因で利き腕がある程度決まってて、その影響で
利き腕用に道具を作ったのかもしれない。
うーん。わからん。
というか両利きが一番いいはずじゃないか?
だってどっちの腕を使うのも得意ってことは、片側しか使えない
相手よりは有利なはずである。
野球で左投手や左打者は重宝されるし、スイッチヒッター
なんてのもいるわけだ。
格闘技でも右構えと左構えでずいぶん違うものだ。
柔道なんかで右利きの人が左利き相手にするのは厳しい。
昔柔道で有段者相手にすることになったんで、あえて左前で
構えて奇襲して巴投げかませたことがあった。
あれは有効だったなぁ…試合には負けたけど。
じゃあなんでみんな両利きになってないのか?
なぜ片利きになるのか?
推測だが、両利きのほうが一見有利ではあるが、その分頭を
使う必要がそれだけ増えることになるから、脳のリソースを
あまり使わないですむ片利きが増えたのではなかろうか?
人間の脳はその能力の70%を使っていないというが、使ったら
すごい力を発揮する代わりにくたくたになるんじゃないだろうか?
考えてみれば脳はものすごくエネルギーを食うわけで、しかも
大量の酸素も必要なわけで、それを発揮できるほど人間の
肝臓やら肺やら心臓やらが発達してるかって言うと疑問だ。
逆にそれだけの身体能力ある人は両利きも可能なのかもしれない。
宮本武蔵の二刀流なんてのも、存外身体能力と関係してるの
やもしれん。
(宮本武蔵は実際には二刀流を普段使っていなかったかもしれないと掲示板でご指摘がありました。)
多少はトレーニングで何とかなるようだ。
例えば箸をあえて逆の手で持つとか。
普段は使わないかもしれないが、トレーニングしてみるのも悪くない
かもしれないなぁと。
特になんかスポーツやるならそうかもしれない。
あえて左打ちや左でシュートするのもいい訓練になるやも知れぬ。
脳の訓練にもなると思う。
宮本武蔵が五輪の書を書けたのも武道の訓練の成果かもしれない。